裸眼への回復。レーシックとは。
レーシックについて
最近話題のレーシック。
目の悪い人にとって、裸眼での視力が回復することは夢のような話です。
実際にはどのような治療なのか、具体的な内容やメリット・デメリットについてご紹介しています。
<レーシックとは>
眼鏡やコンタクトレンズを使用する「視力矯正」とは違い、
裸眼そのものの視力を回復させるための手術のことをレーシックと言います。
実は近視や遠視などの「屈折異常」を根本的に治療しようという試みは、
1930年頃から始まっていたと言われています。
しかし当時はメスを使って角膜のカーブを調整するという方法で、
高度な治療である上に、リスクもありました。
しかしその後も研究が重ねられ、人の手よりも正確に、メスよりも安全に手術を行う為の
“エキシマレーザー”という装置が登場しました。
1995年、基準が大変厳しく中々認可が下りないことで名高いアメリカのFDAが
この”エキシマレーザー”を認可したことにより、
その安全面と正確性が確認され、瞬く間に世界に普及しました。
最近ではたくさんの有名スポーツ選手やハリウッドスターなどがレーシックの手術を受けていること
が話題となり、
日本でも注目を集めています。
<レーシック手術の内容>
レーシック治療は、近視・遠視・乱視などの屈折異常がある人に対し、
レーザーによって角膜の歪みを矯正し、裸眼で焦点を合わせるという手術です。
まずは眼の角膜を切開し、次にその部分をめくって 「エキシマレーザー」を照射して、
角膜の屈折を変えて焦点を合わせます。
角膜の上皮層は何度も再生しますので、角膜に直接エキシマレーザーを照射しても
また元に戻ってしまいます。
そこで、角膜の表面を削り薄い膜(= フラップ)を作り、
その下にエキシマレーザーを照射・矯正し、その後フラップを元の位置に戻すのです。
フラップが安定すれば角膜は矯正された形状を保つことができ、
網膜に焦点が結ぶようになる=視力が回復する、というしくみです。
<レーシック手術は危険?>
目にレーザーをあてる外科手術ということで、レーシックに対して警戒心を持っている人も多いのではないのでしょうか?
確かに昔のように、人の手で直接メスを入れるのでは少し躊躇したくなってしまいますね。
しかし今日のレーシックは 高性能のレーザー装置を用いて行いますので、
その安全性は高く評価されています。
例えば手術中何かの拍子に自分が激しく動いてしまったとしても、コンピュータがただちに
レーザー照射を
中止するしくみになっています。
また、専門家の立場からすれば、レーシックは角膜を削るだけで
視神経や目の奥にまで
作用する手術ではないので、 失明などは理論的に考えにくい治療だそうです。
麻酔をして行いますので痛みもなく、
入院の必要もありません。
手術後は30分ほどで帰宅できます。
この想像以上の手軽で安全な治療であることが、人気の理由でもあるのです。
<レーシックのメリットとデメリット>
どんなに良さそうに見える治療でも、 メリットとデメリットをしっかり把握したうえで
治療を受けることが大切です。
レーシックの主なメリットとデメリットをご紹介します。
●メリット●
・眼鏡やコンタクトレンズ無しで生活できる
・眼鏡やコンタクトレンズが原因の、更なる視力悪化や、肩こりなどが解消される
・ファッションやスポーツがより自由に楽しめる
・眼鏡やコンタクトレンズに掛かっていたコストが不要になる
●デメリット●
・全ての人が受けられる治療ではない(年齢・目の症状などによる)
・副作用や合併症などの可能性がある
・視力を求められる職業の中にはレーシックでの回復を認めていない場合もある(パイロット等)
・手術費用が掛かる
いくら安全になったとは言え、レーシックは外科手術ですので、
リスクが0%とは言えません。
副作用や合併症などは、術後のケアをしっかりしていれば数日から数週間でおさまるものが殆ど
ですが、
事前に医師からよく説明を聞くことが大事です。
また、レーシックは社会保険の適用外ですので、手術費用もしっかりと確認する必要があります。
<レーシックの副作用>
レーシックを受ける上で、心配される代表的な副作用や合併症をご紹介します。
『ドライアイ』
術後のドライアイはレーシック治療で比較的よくおきる症状です。
一時的なもので、目薬や軟膏で治ります。
『結膜下出血』
レーシック独特の「フラップ」を作るときに、白眼の結膜が内出血して赤くなることが稀に起こります。
視力には影響しません。数日で必ず治ります。
『ハロ』
よく夜に明るいところを見ると、光の周りが滲んでぼやけることがありますが、
それと同じ症状です。
強度の近視だった人などに稀に起こりますが、たいていは3ヶ月くらいで症状は治まります。
『エピセリウムイングロース』
角膜の周囲が白っぽくなったり、フラップにわずかな混濁の症状が出ることがあります。
実際には稀な症状で、フラップの洗浄を行うことで治ります。
『感染・角膜潰瘍』
不潔な手術を行い、細菌などに感染した場合、角膜潰瘍が起こることもあります。
クリーンルーム等を完備し、器具類も常に清潔に保っているクリニックを選ぶ必要があります。
『視力の戻り』
これはレーシックに限ったことではなく、眼鏡やコンタクトレンズにも言えることですが、
せっかく視力矯正や視力回復を行っても、目に悪い生活を続ければ当然視力低下は進みます。
レーシックは裸眼視力を回復してくれますが、2度と目が悪くならないという治療ではありません。
医師の指示にしたがってきちんとアフターケアを行い、
目にやさしい生活を送らなければ、
再度視力が悪くなる可能性は残るのです。
<レーシックが受けられない場合>
レーシックは素晴らしい治療法ですが、残念ながら全ての人が受けられる治療ではありません。
心身の状態により、治療を諦めた方が良い場合、絶対に受けられない場合もあります。
もちろん一度諦めても、時間の経過や目の状態の改善によって、チャレンジすることは可能です。
どういった時にレーシックが受けられないのかを確認しておきましょう。
・17歳以下の方
体と同じく、眼球も成長過程にあるため、18歳以上になるまではレーシックは推奨されていません。
・糖尿病・膠原病等の持病を持ち、検査で不適応と診断された場合
目に病状が反映される可能性を持つ持病を持つ方には、検査次第でレーシックを受けられないこともあります。
・妊娠中・授乳中の方
大変敏感かつ重要な時期で、身体的にも精神的にも余分な負荷は避けるべき時期です。
妊娠・出産・授乳を終えてからの治療をお勧めします。
・元来角膜が薄い、強度の近視や乱視等、眼の状態が手術に適さない場合
これは施術をするクリニック等の最終判断によります。
納得が行かない場合は、 セカンドオピニオンを受けても良いでしょう。
ただし、最終判断は自己責任となりますので、信頼出来る医師や機関に受診しましょう。
・花粉症の症状がひどい
レーシックは比較的簡易な外科手術ですが、術後はしばらく眼をこすってはいけません。
花粉症の症状が深刻な場合は、目を触れないだけでもストレスになりますので、
症状が出ない時期などに調整して治療を受ける必要があります。
<レーシックのコストについて>
レーシックが普及し始めた頃は、50万円以上かかるクリニックも多く、
たいへん高額なイメージが
ありました。
ところが最近では、知名度や人気の上昇と共に、驚くほど価格が下がっています。
手術費用が10万円台のクリニックなども数多くみられるようになり、各クリニックで割引やお得な制度を用意していたりします。
しかしそれでも、レーシックは健康保険の適用外ですので、やはり自己負担が大きいという問題が
あります。
もちろん、眼鏡やコンタクトレンズにも実は思いのほかコストが掛かっています。
使い捨てタイプのコンタクトレンズの費用を月に3,000円とすると、
定期的な検診費用も含めると
1年で4〜5万、多い人ではそれ以上にコストが掛かっていることになります。
レーシックで裸眼視力が回復すれば、あっという間に元は取れるということになります。
しかも、社会保険は適用外ですが、ほとんどの生命保険で医療費としてカバーされたり、
確定申告での税金の還付があったりと、額面以上に安く受けられる場合が多いのです。
レーシックのコスト・保険などについては 「レーシックの保険について」で詳しくご紹介しています。